ヴォイスコーチ半沢健がお届けする、
「誰でも」「簡単に」「自分で」できる声トレのコツ。
今回は、声を鍛える簡単な呼吸法のうち、
声をよりクリアに通すための深呼吸を取り上げます。
前回は、深呼吸を「はく」ことから始める
ことをお話しました。
今回は、その深呼吸をする際に気をつけるべき
ポイントのひとつをお話します。
それは
「息をすうときに肩を上げない」
ことです。
主に格闘技系の心得がある方にみられがちなのが
この「肩を上げる」呼吸法。
これは、胸式呼吸といって、いわゆる肺へ
より息(酸素)を送りやすくするための呼吸法です。
格闘技のように
大量のATP(酸素)が必要な競技をする場合はいいのですが、
発声の際に望ましい呼吸法は、
「腹式呼吸」という、横隔膜を支えながら行うやり方です。
胸式呼吸の場合は、その働きを助けるために
「肩を補助ツールとして動かす(上げる:肺を拡げる)」
ことが多いのです。
発声トレーニングの場合は、
一旦胸式呼吸は置いといて、
この腹式呼吸をマスターしましょう。
「肩を上げない」ことは、腹式呼吸マスターの第一歩です。
あなたも是非実践してみてください!